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本題の神戸ハイボール。そのスタイルは独自に発展してきたハイボールを、そしてウイスキーを存分に楽しめる究極のスタイルとして確立されました。始まりは港町、神戸。大正7年に創業したコーヒーショップが前身となり、やがて洋酒の提供をはじめ、いつしか「サンボア」という名のバーへ屋号を変更したのが始まりでした。キンキンに冷えたウイスキーに炭酸水を加えて作るスタイルはこの小さなバーで誕生しました。
通常のハイボールは、ジョッキやグラスに氷を入れ、そこにウイスキーを注ぎ、ソーダで割り、お好みでレモンを入れるスタイルが一般的であるが、神戸ハイボールには氷を使用しません。
では、その作り方を紹介しよう。
用意するものは、冷凍庫でギンギンに冷やしトロトロになったウイスキーと、同じくよく冷えたグラスに、よく冷えた炭酸水。まずはグラスに冷凍庫で冷やしたウイスキーを注ぎ、そこに炭酸水を瓶一本まるごと勢いよく注ぎ込み、最後にレモンの皮のエキスを振りかけて完成するスタイルを神戸ハイボールと呼びます。このような氷を使わない作り方により、味わいは最後まで変わらず、ウイスキーのうまみとソーダの爽快感を最後の一滴まで楽しみつくせることが最大の利点です